まずは宮さんのこれまでについてお聞かせください。
マツモトには新卒で入社しました。社歴でいうと2023年で15年になります。
現在は福岡営業所の一般商業印刷課で営業を担当しています。一般商業印刷課はマツモトのアルバム制作設備を活かして、企業さまのパンフレットやリーフレットなどの制作を行う部署です。
また、新たにスタートしたWeb3.0事業のチームにも営業と兼任するかたちで携わっています。
Web3.0事業ではどのようなお仕事をされていますか?
Web3.0事業ではNFTのマーケットプレイス〈ShinoVi -忍〉のクリエイティブ管理を担当するのが主ですね。
キーヴィジュアルのデザインや販促ツールの制作、自社コンテンツのキャラクター企画やデザイン制作を、社内のデザイナー2名と協力して進めるほか、東京営業所にもメンバーがいますので、オンラインミーティングやチャットツールを使って日々アイデアを出し合い、カタチにしています。
また、それだけではなく展示会等のイベントでオリジナルTシャツを着てShinoViをPRしています。地方自治体やクリエイターさんへの周知活動も行っていますね。今までの経験を活かしたPRを展開しています。
15年間在籍とのことですが、社内ではどんな道のりを歩まれましたか?
2008年、マツモトに新卒入社してすぐは北九州本社で営業として配属され、それから5年間邁進しました。
2013年に結婚したのですが、夫が福岡市に勤務していたこともあり、北九州本社から福岡営業所へ異動しました。産休・育休を経てのことだったので戻れるか不安もありましたが、復帰後は福岡営業所のスタッフが快く迎え入れてくれて、復帰しやすいように仕事も用意してくれて・・・。
会社のサポートもあって、スムーズに仕事を再開することができたと感じています。以前と変わらず働きやすい環境で、とてもありがたいですね。
入社前の就活軸や営業を選んだ理由を教えてください。
そもそも私はいろいろな体験をすることが好きでたまらないタイプなんです。まだ経験していないことに挑戦したいと思っていました。
新卒の進路として営業職を選んだのも、「20代の今しかできないかもしれない」「私でもできるのか挑戦してみたい」という強い好奇心が大きな理由ですね。同時に大好きな地元に就職したいという想いがあったので、業種や業界問わずに営業職を見ていく中でマツモトを選びました。
15年のキャリアを振り返ってみて、『マツモトの営業職』の魅力はどんなところにありますか?
属人化することなく、いろいろな方と出会えるのが魅力です。
さまざまな業種や業界の方々とお話することで自分自身の知見も広がりますし、同時にモノづくりの楽しさや最高峰の品質とともにデザインを1から作り、お客様に提供することができます。パンフレットなどの紙媒体だけでなく、商品のパッケージやWeb制作など、本当に多くの媒体に関わることができるので、自分が携わったものが店頭に並んでいるのを見ると、ものすごくやりがいを感じることができますね。
自身で最も成長したと思う仕事はありますか?
入社当時はアナログな時代だったこともあって、新規開拓は飛び込み営業が当たり前でした。
スケジュールが空いている日はたくさん訪問して、たくさんお断りを受けて、日々ハードに感じていましたが、それだけに成約したときは大きな喜びでしたし、成長を実感できたと思います。開拓を経験できたのは、今の自分にとって非常に大きな糧となっていますね。
入社当初にハードだと感じていた時期、どのように乗り越えていましたか?
「やってみよう!」というチャレンジ精神のみですね。
もともと"20代の若いうちに何かを得たい"という気持ちで営業職を希望したこともあり、そうしたハードな状況も、必ず自分の糧になるというマインドが勝っていた気がします。それこそ持ち味の好奇心で乗り越えたと思います(笑)
現在の営業スタイルはどのように変化されましたか?
コロナ禍がきっかけでしたが、弊社代表である松本の意向もあって、オンラインを使った営業スタイルに年々変化してきていますね。
DMでの対応やLP(ランディングページ)からの集客など、これまでのアウトバウンドなスタイルとはガラッと変わって、インバウンドビジネスのスタイルになっています。
営業とWeb3.0チームを兼任することになったきっかけは?
社内依頼として『ShinoVi』のロゴ制作を頼まれたのがきっかけですね。これを契機にWeb3.0チームに参画しました。
松本は代表就任以前からデジタル印刷に先駆けて、新たなことにどんどんと挑戦している意欲的な人です。『ShinoVi』についても新たな事業としてグローバル展開するという話を聞き、これは面白いとワクワクが止まりませんでした。
長い社歴から思うマツモトの魅力はどんなところにありますか?
創業から90年を超える老舗ですが、営業手法や技術、あるいはビジネス展開も旧態依然としたままではなく、常に時代に沿ったやり方に変えていくという柔軟性がマツモトの最大の魅力ではないでしょうか。
会社そのものが常に変化を続けているので、さまざまな経験をさせてもらえることに繋がっています。本当にありがたいことですよね。
印刷×Web3.0を一緒に経験できる企業というのは他にないと思いますし、スキルアップはもちろん幅広い経験が得られることを信条とする私にとって、この上ない環境だと思っています。
仕事を通して嬉しかったことや印象に残っていることは?
お客様にお喜びいただき、それがもとでリピート受注に繋がったときですね。
あらゆる印刷物を取り扱っているので「会社案内が古く使いづらいからどうにかしたい」というご相談があればデザインから提案し、「商品が売れない」というお悩みが寄せられれば、新たなパッケージのご提案だけでなく、その売り方のご提案までさせていただくこともあります。
クリエイティブだけではなく、お客様に寄り添う姿勢に満足していただき、それがリピートに繋がっていくという流れは、何度あってもすごく喜ばしく誇らしいことだと感じています。
お子さんがいながらの働き方はどう変化しましたか?
子どもが産まれる以前は、それこそいつまでも仕事ができていたので、好きなだけ仕事に打ち込むことができましたが、今は子どもの送迎があることで業務時間の終わりが決まっています。それもあって、優先順位と効率重視の考え方になったと思います。
支社の異動や裁量も含め、母親という立場でも柔軟な環境を用意してもらい、しっかりと仕事をこなし経験を積み上げられているので、ものすごい満足感を得られています。
今後の目標を教えてください。
マツモトは現在、メイン事業の印刷とはまったく別軸となるWeb3.0を使ってグローバル展開を図る大事な時期だと言えます。
ブロックチェーンを介したアート販売『ShinoVi』を、事業の柱として大きくグロースさせたいと思っています。
イメージとしては卒業アルバムの老舗というのが先に立っていますが、このイメージを活かしながらも新しいイメージを根付かせていけるようにしたいところです。
また、Web3.0事業がグロースし、印刷業で蓄積された弊社のノウハウとリンクさせることで、マツモトの力をより一層発揮できるのではと考えているので、印刷×Web3.0で認知を得られる企画を立案・実行していきたいです。
それを実現することを前提に、これからどのような方と一緒に働きたいでしょうか?
Web3.0への関心はもちろんですが、アルバム制作や印刷の事業にも興味を持ち、会社全体に愛情を持てる方と一緒に働きたいですね。
繁忙期は印刷業の手伝いもするので、デジタルとアナログ両方に対して、柔軟な気持ちで仕事ができると、社内では活躍の機会が増えると思います。変化の多い企業では、どうしても仕事への負荷やイレギュラーな連携が増えるものですが、この"いい変化"をし続けるカルチャーにワクワクし、一緒に楽しんでもらえる方であればなお良いと思っています。